「ヒエラルキーのどの層から巻き込んでいくか」動画(4.2.6)の要約

「ティール組織」著者、フレデリック・ラルー氏の動画シリーズを要約しています。あくまで要約であり、すべての文言を正確に表現しているわけではございませんのでご了承ください。動画の翻訳については、ラルー氏のHPより「No more permission needed :)(許可必要なし)」とありますので、もし翻訳に協力したい方がいらっしゃれば、以下の動画の「設定」⇒「字幕」⇒「字幕を追加」で追加することが出来ます。

「ヒエラルキーのどの層から巻き込んでいくか(At what level of the pyramid do we start)」要約

 

ヒエラルキーのどの層から巻き込んでいくか

今回のビデオは、このシリーズの始めでつくった2つのビデオの補足になります。トピックとしては、あなたが大きい組織をセルフマネジメントする場合、どこから始めるか、そして概して答えは組織の中で行動力を持っているところから、です。ここではもう少し具体的に、組織のヒエラルキーのどの層から始めていくかについてお話しようと思います。基調をつくる組織の上層部から始めるべきなのか、それとも現場である下層部から始めるべきなのか、あるいは中間層でしょうか。

私が大変尊敬するミキ・カシュタン(Miki Kashtan)は非暴力コミュニケーションの分野で活躍しているのですが、彼女の考え方は理にかなっていると私は思いますし、実際私がみてきた多くの組織で反映されています。これは最も端に位置するところから始め、中間層が時間の経過とともに整理されていくということです。もちろん、現実では実際の仕事はフロントライン、前線に立つ現場の層が行なっています。そしてそれは実際に著しく組織変化が起こっているところでもあります。クロス・ファンクショナル・チームがどれだけ顧客への責任を負っている立場であるかは前にビデオでお話したことがありますね。そこでセルフマネジメントを始めるにあたって、この層から取り込んでいくべきであることは明らかです。

その一方で、組織の最上層部も巻き込みたいわけです。組織の最上層部から矛盾した情報が入ることで組織が麻痺してしまうからです。あなたが組織を特定の方向へ勧めようとしているのに、執行委員が断固として違う方向へいくようにしていては埒があきませんよね。また、既存のやり方を強要していては組織に混乱を招くばかりです。あなたは組織をセルフマネジメントに持っていくために味方を必要としているのに、1日は24時間しかありません。より多くの人がこの方針に参加してくれた方が良いので、上層部にも参加してもらうことが必要になってくるわけです。どう彼らを引き込むかは他のビデオでお話しています。

そうすると残るは中間層です。大きな組織をみると、この層はコントロールのスパンという概念だけで存在しています。概念というのは、それぞれ10人15人にマネージャーが1人、そして10人から15人のマネージャーがいるという形態のことです。しかし、この中間層にはこれといった仕事は多くはありません。このことから、セルフマネジメントではこの層は減退していきます。この層にいた人たちはルールから移行し、より組織の目的に貢献するような仕事を探すことができるのです。

実際のところ物事はきちんと均等のとれたものではありません。同時に全ての層で働ける人がいるかもしれないし、もしかしたら中間層でクライシスが起こるかもしれません。しかし、この端に位置するところから始め、中間層が時間とともに整理されていくというやり方は一つの方法であり、また私がみてきたほとんどの組織で反映されていると思います。

 

 

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