「他のティール型組織を訪問する」動画(3.11-3.12)の要約

「ティール組織」著者、フレデリック・ラルー氏の動画シリーズを要約しています。あくまで要約であり、すべての文言を正確に表現しているわけではございませんのでご了承ください。動画の翻訳については、ラルー氏のHPより「No more permission needed :)(許可必要なし)」とありますので、もし翻訳に協力したい方がいらっしゃれば、以下の動画の「設定」⇒「字幕」⇒「字幕を追加」で追加することが出来ます。

「3.11 他のティール型組織を訪問する(Visiting other Teal companies before you start?)」要約

他のティール型組織を訪問する

組織のリーダーたちから「自社と同じ産業のティ―ル組織を訪ねてみようと思うのだけれども、手伝ってくれないか」とのお願いをこれまで幾度となくされてきましたが、いつも私の答えは「ノー」でした。絶対に得することはないと確信しているので断りを入れていました。大半の企業では、現在のやり方に疑問を持っていてもそれを変える準備が十分に整っていません。そのため、他の企業を訪問しても何のメリットもないのです。他社と比べるうちに自社の至らない点が目立つようになり、変化に対して恐怖心や懐疑心を抱くのがオチです。過去の例を見ても、他社訪問をして飛躍的に進化した企業はどこにもありませんでした。

私のアドバイスは、前回の動画の中で何度もお話してきたように、現在のマネジメント体制の問題点を深く精査し、この先向かうべき方向性を吟味するということです。この他にも、決まった方向に向かって一歩ずつ着実に進んでいく方法があります。他社訪問のメリットはないと言及してきましたが、ここには二つの例外があります。一つ目は、すでにこれまでお話してきたアドバイスに則って、企業側が変革を試みはじめてから半年または一年経っている場合です。全く産業の異なる企業や非営利団体と意見交換をしようとする企業が多くいるのが見受けられますが、自社に当てはまらないような内容があったとしても、別の形で学びが広がることもあるため、とても有意義だといえます。二つ目は、ピラミッドの下層部に位置する従業員や作業員が他社訪問をするときです。従業員が他社で働く従業員の働きぶりを直接見ることで、意欲的になって帰ってくることがあるそうです。変化に適応する準備ができていないと見受けられた従業員がいるときは、このように他社訪問を企画するのも効果的かもしれません。

「3.12 未来の組織イメージを明確にする( A precise image of the future organization)」要約

未来の組織イメージを明確にする

変革への準備が整っている企業トップの人たちが話し合いながら、フリップチャートにセルフマネジメントチームの重要な役割やプロセスを含む未来像をはっきりと描いていくコーチングがあるのですが、私がこれに協力していると言ったら、みなさん困惑すると思います。まさにその通りです。

フリップチャートに企業の未来予想図を一緒に描くことはおろか、会議室のような密室で秘密裏に話し合うなんて言語道断です。それでも私が協力するのは、未来へのある一定の安心感と可能性を企業に与えたいと考えているからです。セルフマネジメントに慣れ親しんでいないため、どんなに準備万端に見える経営トップの面々でも、将来の展望を描けない場合があります。先が見えない不安を払拭するためにも、フリップチャートを使いながらある一定の安心感が得られるような訓練を行っていたのです。その結果、必要以上に不安がる必要がなくなりました。ただ、注意しなくてはいけないのは、いつまでもこの安心感にいつまでもすがりつかないことです。

具体的な例でいうと、ある病院が師長をそのまま残す形のセルフマネジメントベースで働く看護師チームの導入を検討していました。看護師の採用や看護師の質の確保など複数のマネジメントをフリップチャート書き出し、チーム全体と師長にそれぞれ適したマネジメントを振り分けました。詳細にマネジメントを分析したことで、ある一定の安心感が自然と生まれました。こうした事情に詳しい専門家の導入を一度検討し、私の参考本を参考にしながら、自社に応用できることがないか考えてみてください。

 

 

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