「マネージャーが担ってきた役割をチームで分配する」動画(4.3.1)の要約

「ティール組織」著者、フレデリック・ラルー氏によるティール組織とインテグラル理論に動画シリーズを要約しています。あくまで要約であり、すべての文言を正確に表現しているわけではございませんのでご了承ください。動画の翻訳については、ラルー氏のHPより「No more permission needed :)(許可必要なし)」とありますので、もし翻訳に協力したい方がいらっしゃれば、以下の動画の「設定」⇒「字幕」⇒「字幕を追加」で追加することが出来ます。

「Distributed roles replace the manager (マネージャーが担ってきた役割をチームで分配する)」要約

チームがセルフマネジメントを始めると、今までマネージャーが担ってきた役割がチーム全体に分配されることとなります。「役割」と表現しましたが、「タスク」のほうが適切ですね。役割というと 、それによって個人のエゴを発揮しやすくなり、自分はもっと高い給与をもらうべきだなどと個人の見解で仕事を捉えがちになります。タスクと表現することで、それはチームとしてすべきことであると捉えやすいのです。

では我々が俗に言う「マネージャーの仕事」とはなにがあるでしょうか。目的やビジョンを設定する、結果を観察しフィードバックを指揮する、対立を中和する、チームの雰囲気を保つ、などマネージャーには数々の役割があります。しかし、現実的に考えて以上の役割すべてをうまくこなせて尚且つすべてやりたいという人はいません。よくあるのが上記の役割のうちいくつかを好んでやり、いくつかは好まないそして全くやらないマネージャーです。 そこでセルフマネジメントのすばらしい点は、この役割をチームで分配することで、全てのマネジメントタスクを、本当にやりたい人がやりたいタスクを、そして得意なタスクをこなせるところです。

では、実際にどうやってこれらのタスクを定義し明確にし、チームに分配するのでしょうか。手順としてはミーティングを開き、以前マネージャーが担っていたタスク、またはチームで担うべきタスクを書き出してみるのです。チャートでもホワイトボードでも用意して並べてみましょう。そうすると、ボランティアでやりたい人がでてくるはずです。そこで複数の人がやりたい仕事とだれもやりたがらない仕事が出てきますが、そういった場合は役割を交代制にします。また、役割やタスクを分配する一つのやり方として他薦があります。この仕事を遂行するのに必要な素質は何なのか、そしてそれを持つのはチームの誰なのかをチーム全体が考えるのは素敵なことだと私は思うのです。

もう二つ、役割やタスクを割り振るのに考えられるルールがあります。一つは、1人の人にマネジメントの役割を任せることを避けることです。以前上のポジションに就いていた人やかつてリーダーだった人に役割が集中してしまうことがあるのですが、そうならないように役割やタスクがきちんとチーム内でムラなく分配されるようにしなければなりません。しかし、どうしても仕事のプロセスの中でチームリーダーと呼ばれるような人が必要になってくることがあるかもしれません。その場合は、その人が他の人よりも大きな役割を担うことでパワーを持ってしまっている状況にならないように、セルフマネジメントにおける他の部分をさらに気をつけて実行するようにしましょう。

二つ目のルールですが、役割を一定の期間で交代するようにすることです。特定の役割やタスクを能力を持つ人が受け持つのは良いことなのですが、あくまでもそれは役割やタスクでありポジションにならないようにします。1人が長いこと同じ仕事をしていると他の人が学べなくなるのももちろんですが、特定の人が特定の領域で力を持つようになるというリスクがあるからです。こういったことを防ぐために、役割は交代されるべきなのです。

「マネージャーの仕事」という名前でラベルをつけられていた役割やタスクを、きちんとチーム内で分配することの重要性がおわかりいただけたでしょうか。タスクをコーディネートする役、チームを引っ張っていく役などと簡単に名前をつけたりせずに、その役割の意味を明確にし、マネージャーの仕事としてではなくチームの仕事としてチーム内で分配していきましょう。