「セルフマネジメントで在宅ワークが可能に?」動画(4.2.3)の要約

「ティール組織」著者、フレデリック・ラルー氏の動画シリーズを要約しています。あくまで要約であり、すべての文言を正確に表現しているわけではございませんのでご了承ください。動画の翻訳については、ラルー氏のHPより「No more permission needed :)(許可必要なし)」とありますので、もし翻訳に協力したい方がいらっしゃれば、以下の動画の「設定」⇒「字幕」⇒「字幕を追加」で追加することが出来ます。

「セルフマネジメントで在宅ワークが可能に?( Addressing the fear that there will be less work)」要約

セルフマネジメントで在宅ワークが可能に?

セルフマネジメントを実行するにあたって、恐らく多くの人が直面することがひとつあります。従来のピラミッド型の組織形態による組織での膨大な無駄です。終わりの見えない会議、はたまた連絡会議、組織のすべての人間がコントロールされ そしてそんな形態に安心感を抱えています。

ギャリー・ハメル(Gary Hamel)は人は2種類の仕事をすると言います。一つ目は自分がやるべき仕事、そしてもうひとつはきちんと自分が仕事をしているように見える仕事です。しかし、セルフマネジメントを取り入れたあとではこのどちらの仕事もなくなるかもしれません。突然、手持ち無沙汰の人が現れるのです。では仕事がなくなった人たちはどうすればいいのでしょうか。

これを解決するには2つの方法があります。まず一つ目はあまりない例外的なケースですが、組織が大幅に赤字の場合、何人かに組織を退いてもらうという選択肢です。言わずもがな、セルフマネジメントの観点から強制的に解雇させるのではなく、あくまで自主的に退きたいという人はいないか、ということです。そして実はほとんどの場合、組織から退きたいという人は一定多数います。セルフマネジメントに賛成していなかったりもしくは違う仕事を探していたりするからです。

ただその他のケースでは、組織として持てるすべての才能を今まで手を出してこなかったけれども組織がやりたかったことなどに使うべきです。ほとんどの組織では、こういった組織が掲げる目的を果たせるようなことだけれども、時間や人員がなく手が回らなかった仕事リストがあるはずです。

そこで、社員に自分たちがやりたいこと、組織にとって意義がある仕事がなにかを自主的に考えてもらいます。そしてここでは考える時間はあるから焦る必要はないと明瞭にすることが組織で働く人に安心感を与えるにあたってとても大切になってきます。セルフマネジメントを始めると、社員たちは自分はなにをすればいいのか、自分が働く場所はあるのだろうかと不安になったり、これは自分の仕事だ他へ行け、などと自己中心的になったりします。

実際に多くの組織でセルフマネジメント後にこの新しい取り組みをしたことで良い影響があったと聞いています。数年前にこれを実行したベルギーの国土交通省では、チーム自体がセルフマネジメントをし始め、週に数日間の在宅ワークを可能にしました。ほとんどの人が朝晩の渋滞から解放され家で仕事をできることに満足していましたが、オフィスの窓口で働いている人たちはそれは自分たちにとって平等ではないと言います。すると、在宅ワークをしていた人たちが、週に1、2回窓口での仕事を担っても良いと名乗りでたのです。また、清掃員として働いていた人たちが週に1、2回コールセンターや在宅でオペレーターを担うことになりました。

人は自分の仕事に十分に安心感を感じるとこのように他のことに関してもオープンになれるのです。上記の国土交通省では以前40,000平方メートルのオフィスを持っていましたが、多くの社員が在宅ワークをし始めたため、広さを20,000平方メートルへ縮め清掃業務を減らしました。このように、仕事への安心感を高め、組織の団結力を強化し、人々を行う業務によってラベル化するのをやめると、結果的に組織の目的を果たす近道になります。セルフマネジメント導入後の仕事が減少した状況では、人員削減を試みるのか社員に自主的に動いてもらうのかを明確にするのは大事なのです。

 

 

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