「新しい仕組みやルールを導入する」動画(4.2.12)の要約

「ティール組織」著者、フレデリック・ラルー氏の動画シリーズを要約しています。あくまで要約であり、すべての文言を正確に表現しているわけではございませんのでご了承ください。動画の翻訳については、ラルー氏のHPより「No more permission needed :)(許可必要なし)」とありますので、もし翻訳に協力したい方がいらっしゃれば、以下の動画の「設定」⇒「字幕」⇒「字幕を追加」で追加することが出来ます。

「新しい仕組みやルールを導入する(ormalizing new practices)」要約

 

新しい仕組みやルールを導入する

セルフマネジメントに移行していく過程では、いくつもの慣習や手順が変わっていくでしょう。既存の組織形態でしていた方法はセルフマネジメントでは通らないので、これらをアップグレードし、また再構築する必要があります。ここでの問題は、これらの新しい手順を具体化しどう使っていくかです。しかし、まず私の考えを述べる前に、この問題にどう対処していくかを自問自答することが大事だと思うのです。

私たちは古い組織形態での方針やガイドラインが気に入らなかったわけですから、実際はなにも具体化したいとは思っていないはずなのです。ですので、多くの組織が、以前やっていたように「私たちはこれからこうやって実行していくのである」と紙に書き出すことをしたくないのです。しかしこれはよく見る失敗例であり、もし新しい慣習などを明瞭に具体化しないでいると、これらは信じられないほど早く消滅してしまいます。シンプルな形でも良いので、これが私たちのやり方である、と決めることが大事なのです。

しかし、慣習や手順を具体化してく中でピラミッド型の組織形態だったときと1つだけ大きく違うところがあります。慣習や手順というものは以前はピラミッドの上層部のみが定義していたものですが、セルフマネジメントではアップデートが必要な場合は組織の中の誰もが変化を提案することがでるという点です。組織にとって「なにがベストか」、これが大事なのです。慣習を具体化していくのは悪いことではなく、「なにがベストか」を考えれば実はとても役に立つことであるのです。

では、どのタイミングで具体化すれば良いのでしょうか。基本の答えとしては、なにか新しいことを始めたらすぐ、です。しかしこれは以前のビデオでもお話した通り、チームによって変わってきます。チームが目的とビジョンを決める時のイノベーションと標準化の二極化のお話が良い例になるかと思います。次にくる問題は新しい慣習をどう定義していくかですね。もちろんピラミッドの上層部が決めるのではなく、現場の人たちも含めて決めていこうという話なのですが、他のやり方としては、他のチームから興味のある人引っ張ってきて参加してもらうという方法です。

さて、次のステップは新しい慣習をどう紙に書いてどう組織に伝えていけば良いかです。すべての人がミーティングに参加しているわけではありませんからね。ここでの提案として、ワードのメモやポリシーなどは一旦忘れて、視覚的にアプローチしてみましょう。インフォグラフィックを作成しても良いですし、だれかグラフィックデザインのスキルがある人に頼んでみても良いのです。ただ、これは短いスパンで移り変わっていくことですので懲りすぎないようにしましょう。ビデオでも良いですね。

そしてよく受ける質問として、どの慣習から定義していけば良いのか、というものがあります。もちろんこれは組織によって変わってくるので一概には言えませんが、以前のビデオである、意思決定、役割の決め方と振り分け方、対立との付き合い方、情報の透明化、経営パフォーマンスの仕方の5つを見直すことをお勧めします。

 

 

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