利他的リーダー育成のためのプログラムについて英LeaderShape社と契約締結しました。

2月2日付けで、英Leader Shape Global ltd.と、同社が提供するトランスパーソナル・リーダーシップ(自我超越)プログラムの日本における提供について独占ライセンス契約を締結いたしました。

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https://www.dreamnews.jp/press/0000209627/

トランスパーソナルリーダーシップというのは、直訳すると「自我(エゴ)超越」ということになりますが、日本的に言えば、”利他的”と言ったほうがしっくりくるでしょうか。

”利他的”という言葉は、昔から日本人を特徴づける価値観でした。江戸時代の石田梅岩から始まり、松下幸之助氏、稲盛和夫氏にまで至る日本的経営の系譜の中で、常に重要視されてきたのが”利他的”であるということです。

ティール組織がこれだけ日本で流行っているのも、その中で語られているリーダーシップや組織の在り方が”利他的”という価値観に合うからではないでしょうか。

一方で、どうすれば利他的になれるのか?ということに関しては、なかなか答えが見つからないのも事実です。

利他的な経営者やリーダーになるには、長年の経験で修羅場をくぐるとか、価値観を変える大きな出来事を体験するとか、または出家して修行するとか、なかなか普通の人にはない体験が必要だと思われています。

今回、Leader Shape社と提携しましたのは、彼らが利他的なリーダーを育てるための体系的なプログラムを持っていたからです。彼らのプログラムと日本の文化、価値観を組み合わせることで大きなインパクトがあるのではないかと考えています。

翻訳やローカライズがこれからなので、実際のプログラムリリースは春以降になりそうですが、ぜひ楽しみにしていてください。

本日はプレビューとして、トランスパーソナル・リーダーシップの概念を少しだけご紹介させていただきます。(突貫で翻訳したので若干わかりにく点があるかも知れませんがご容赦ください)

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■トランスパーソナルリーダーシップとは?

「トランスパーソナル・リーダーシップ」は、時代遅れの指揮命令に取って代わるものです。それはリーダーのエゴを超えていくものとなります。独裁的な、エゴ主導の指揮命令型リーダーシップはもはや機能しません。倫理、利他主義、共感、持続可能性、協力に基づいて行動するトランスパーソナル・リーダーシップが必要です。

原則として、トランスパーソナルリーダーには、合理、感情、精神という3つの知性があります。

1.「合理的知性」(RI) –このタイプの思考は、出生時の神経回路に依存しています。

2.「感情的知性」(EI) –高いEIを持つ人は自分の感情を理解し、他の人の感情にも共感します。

3.「精神的知性」(SI) –これは「本物の自己」につながり、洞察、共感、真実、喜び、愛、インスピレーション、調和につながるより深い価値に焦点を合わせます。

■トランスパーソナルリーダーの8つの能力

トランスパーソナルなリーダーになることを目指す人は、合理的、感情的、精神的な知性に基づき、「リーダーシップの8つの能力(コンピテンシー)」を開発する必要があります。これらの8つのコンピテンシーは、リーダーを育成するための設計図になります。この設計図を使用して、トランスパーソナルリーダーになるための進捗を見ることが出来ます。

1. 「知性と論理」 –これらは合理的な知性であり、IQに依存します。リーダーシップの専門家であるダニエルゴーマンによると、トップリーダーには、平均より少なくとも15%高いIQが必要です。知性と論理は、問題分析、言葉による推論、数値分析、創造性、分析的および論理的分析、直感的な判断、実践的な学習など、いくつかのカテゴリーに分類されます。

2. 「個性と好み」 –これらを評価する心理テストが数多くあります。一般に、個性と好みは生来のものとされますが、環境と生い立ちも影響します。成長を通じて、個性と好みを“邪魔もの“から”支援者“に修正することができます。

3. 「自己認識」 –リーダーは自分の個性と性格を認識しなければなりません。高い自己認識を持つ人々は自信を持っています。彼らは感情が行動に与える影響を理解しています。自己認識は、人間的成長の中心的な側面です。

4. 「自己管理」 –自己管理には感情的な自制が必要です。自己管理が上手い人は、ストレスがあっても平静を維持します。彼らは言動一致させることが出来ます。不確実性、あいまいさ、予期しないことに対処できます。新しい情報を求め、オープンマインドであり続けます。新しい概念や提案されたアイデアをさまざまな視点から評価出来ます。

5. 「社会的認識」 –他の人に耳を傾け、感情の重要性を認識します。職場内の政治関係に対処できます。

6. 「関係管理」 –このスキルを持つ人々は、変化を促し、他者の成長を支援し、対立に対処し、コラボレーションとチームワークを通じて、影響力のあるリーダーになることができます。

7. 「自己決定」 –自己決定は、トランスパーソナル・リーダーシップの究極の能力です。自己決定する力こそが、あなたを“目的”へと推進させます。

8. 「良心」 –リーダーは自分の良心の発達によって、倫理的な行動をとることが出来ます。

これまで利己的だった独裁的リーダーでさえも、これらを学ぶことを通じて、トランスパーソナルリーダーに成長することが出来ます。トランスパーソナルリーダーになるにはコミットメントが必要です。積極的に行動し、学習する必要があります。多くの人々にとって、これはかなりの個人的な発達と成長が必要です。意識を最大限に高め、悪い習慣を取り除き、倫理を優先し、価値観に基づく発言と行動が必要です。トランスパーソナルリーダーになるには、「良い人」であることが必要です。あなたの行動は、組織と周りのすべての人々に利益をもたらすはずです。

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